アロマテラピー図鑑

オイルとハーブの基本がすべてわかる!エッセンシャルオイル106種、ベースオイル25種、ブレンドレシピ、アロマテラピーの基礎

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ナルデ

○ナルデ(Spikenard:別名/スパイクナード)

 ヒマラヤ産のハーブの根からとれる精油です。

 「マリアは非常に高価な、純粋なナルドの香油300gを取ってイエスの足に塗り、彼女の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった」(ヨハネ福音書12章3節)。

 このように聖書にも登場するナルデは、古くから多くの人々に親しまれてきた香りです。別名、甘松香(かんしょうこう)とも呼ばれます。

 セイヨウカノコソウと近い種類で、ジャコウに苦味を足したような、独特の芳香です。ヒマラヤの限られた地域だけに自生していたことから非常に珍重され、特に古代ローマの女性たちには好まれていたようです。

 ナルデはベースノートの中でも、一番効果が出やすいといわれる精油です。

学 名:Nardostachys jatamansi

科 名:オミナエシ

主な産地:インド、ネパール

採油方法:根の水蒸気蒸留法

揮発度:ベースノート

香りの強さ:強

作 用:うっ滞除去、抗炎症、抗ウイルス、抗菌、駆虫、精神安定、神経鎮静

主な成分:モノテルペン炭化水素類のカラレン、アリストレン、セスキテルペン炭化水素類のアローアロマデンドレン、セスキテルペンアルコール類のバレリアノール、スパスレノール

相性のいい精油:ベンゾイン、フランキンセンス、イランイラン、バレリアン、ミルラ

◎心への働き

1.緊張をほぐし、ストレスを解消する

2.イライラをしずめ、不眠症を改善する

◎体への働き

1.せき、声がれなどの呼吸器系の症状をやわらげる

2.食欲を増進させる

◎肌への働き

1.肌の炎症をしずめる

使い方:フレグランスに

★使用上の注意

1.精油全般にいえる安全な使い方を守る