アロマテラピー図鑑

オイルとハーブの基本がすべてわかる!エッセンシャルオイル106種、ベースオイル25種、ブレンドレシピ、アロマテラピーの基礎

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コリアンダー

コリアンダーCoriander

 コリアンダーの生薬は、非常にクセのある香りを持ち、カメムシの匂いなどと表現されることもありますが、エスニック料理には欠かせない素材です。中国語では香菜(シャンツァイ)、タイ語ではパクチーと呼ばれます。

 精油の原料となる種子は、生薬の香りからはほど遠い芳香を放ちます。

 古くから、スパイスとして料理にはもちろん、ワインの香り付けや肉の防腐剤などとしても用いられてきました。また、消化器系の薬としても役立てられたといわれます。

 製油はスパイシーでやや官能的な甘さの香りを持ちますが、疲労した心身に働きかけてやる気を起こさせる効果があります。意識を覚醒させ、記憶力を高めるともいわれ、仕事や勉強の能率アップに活用することができます。

学 名:Coriandrum sativum

科 名:セリ科

主な産地:ロシア、ルーマニア、インド

採油方法:種子の水蒸気蒸留法

揮発度:トップノート

香りの強さ:中

作 用:消化促進、食欲増進、鎮痛、鎮静、抗炎症、抗感染、うっ滞除去、抗不安症、強壮

主な成分:モノテルペンアルコール類の1-リナロール、モノテルペン炭化水素類のγ-テルピネン、リモネン、エステル類の酢酸ゲラニル、ケトン類のカンファー

相性のいい精油:オレンジスイート、クラリセージ、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパーベリー

◎心への働き

1.疲れて弱った気持ちに活力を与える

◎体への働き

1.消化を促し、食欲を増進させる

2.体を温め、血行をよくし、体内の毒素を排出する

3.炎症を抑え、関節痛、腰痛、のどの痛みなどをやわらげる

使い方:フレグランスの素材として使う

★使用上の注意

1.過度に使用すると麻痺を起こす可能性があるので、使用量に注意する