アロマテラピー図鑑

オイルとハーブの基本がすべてわかる!エッセンシャルオイル106種、ベースオイル25種、ブレンドレシピ、アロマテラピーの基礎

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クラリセージ

○クラリセージ(Clary sage)

 「明るい」、「清浄な」を意味するラテン語の「クラルス」が語源といわれています。セージには数多くの種類が存在しますが、なかでもクラリセージは安全性が高く、アロマテラピーに特に適しています。

 目を見張るほど著しく人体に役立つ作用を持つクラリセージですが、もっとも注目すべきは、女性特有のトラブルに対する作用です。女性ホルモンのバランスを調整するため、月経不順や月経時の不快感を軽減し、更年期のさまざまな症状に有効とされます。

 分娩時に使用すると、分娩を促進し、痛みをとり除き、産婦の負担を軽くするともいわれています。精神面にも有効に働きかけます。緊張をときほぐしてリラックスさせ、明るい気持ちにします。

学 名:Salvia sclarea

科 名:シソ科

主な産地:ロシア、フランス、モロッコ

採油方法:全草の水蒸気蒸留法

揮発度:トップ~ミドルノー

香りの強さ:中から強め

作 用:鎮静、鎮痛、通経、月経促進、分娩促進、子宮強壮、精神安定、血行促進、催淫、女性ホルモン様

主な成分:エステル類の酢酸リナリル、モノテルペンアルコール類のリナロール、セスキテルペン炭化水素類のゲルマクレンD、ジテルペンアルコール類のスクラレオール

相性のいい精油カモミール、ジュニパーベリー、ペパーミント、ラベンダー、レモン、ローズ

◎心への働き

1.緊張や不安で疲労した神経をほぐす

2.パニック状態に陥ったとき、平静心に戻る

◎体への働き

1.月経不順を改善する

2.血行を促進して体を温める

使い方:婦人科系のトラブル改善のためのマッサージオイルに

★使用上の注意

1.妊婦は使用を控える

2.リラックスし集中力が散漫になる場合があるので、車の運転は避ける

3.多量に使用すると、頭痛や吐き気の原因となる場合がある