アロマテラピー図鑑

オイルとハーブの基本がすべてわかる!エッセンシャルオイル106種、ベースオイル25種、ブレンドレシピ、アロマテラピーの基礎

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カンファー

○カンファー(Camphor)

 スッとして鼻の通るようなフレッシュな香りは、心と体に適度な刺激を与え、気持ちを元気にし、頭脳をクリアにしてくれます。同時に心のバランスを整え、悲しみや怒りをいやしながら気分を盛りあげます。

 いわゆる「樟脳(しょうのう)」ですが、日本人の記憶にあるそれより、さらに爽快感が強くなった印象です。

 水蒸気蒸留する際の温度により、数種類のカンファーが抽出されますが、一般的に使用されるのはカンファーホワイトです。ほかにレッド、ブルー、ブラウン、イエローなどが知られていますが、毒性が強いとされ、アロマテラピーには用いません。

 カンファーより作用が穏やかな龍脳油(ボルネオカンファー)がよく活用されています。

学 名:Cinnamommum camphora

科 名:クスノキ科

主な産地:日本、台湾、インドネシア、中国、スリランカ

採油方法:木部の細片や根の水蒸気蒸留法

揮発度:ベースノート

香りの強さ:中

作 用:抗炎症、抗ウイルス、鎮痛、鎮静、殺菌

主な成分:ケトン類のカンファー、モノテルペン炭化水素類のリモネン、オキサイド類の1.8シネオー>ル

相性いい精油カモミール、カユプテ、バジルスイート、メリッサ、ラベンダー

◎心への働き

1.神経に強く作用し、集中力と明確な意識を取り戻させる

◎体への働き

1.炎症をしずめるので、ねんざのときに冷湿布として用いると有効

2.呼吸器系、消化器系、泌尿器系の疾患に万能に働きかける

3.筋肉のコリや痛みをやわらげる

使い方:専門家の処方のみにて使用

★使用上の注意

1.ブラウンカンファー、ブルーカンファーは使用しないこと

2.刺激が強いため、多量に用いると吐き気をもよおす場合がある。妊婦、ぜんそくの人は使用しない

3.敏感肌の人は十分に希釈して少量を用いる