アロマテラピー図鑑

オイルとハーブの基本がすべてわかる!エッセンシャルオイル106種、ベースオイル25種、ブレンドレシピ、アロマテラピーの基礎

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オールスパイス

オールスパイス(Allspice)

 温かみのある甘くスパイシーな香りを持つ精油です。香水では、男性的な香りを出すために使われています。ナツメグクローブ、シナモン、こしょうの4大スパイスの風味を合わせ持っていることが名前の由来です。日本では百味(ひゃくみ)こしょうとも呼ばれます。

オールスパイスはジャマイカに生育する熱帯性の常緑高木で、房状の小さな花が咲きます。未熟な果実を乾燥させたものは、煮込み料理や菓子の香りづけに使われます。

 消化促進や殺菌といった薬効作用があります。原産地に住んでいたマヤの人々は、2世紀ごろから彼らの偉大な部族の遺体にオールスパイスを防腐剤として詰めたり、調味料に使っていました。

学 名:Pimenta dioica

科 名:フトモモ科

主な産地:ジャマイカ、インド、中南米

採油方法:葉の水蒸気蒸留法

揮発度:ミドルノー

香りの強さ:中から強め

作 用:鎮痛、抗炎症、精神高揚、食欲促進、うっ滞除去、血液流動化、代謝促進

おもな成分:フェノール類のオイゲノール、メチルオイゲノール、セスキテルペン類炭化水素類のカリオフィレン

相性のいい精油:オレンジスイート、パインニードル、フランキンセンス、ラベンダー、レモン、レモングラス

◎心への働き

1.疲れた心を元気づけ、気力を高める

◎体への働き

1.体を温め、血行をよくする

2.風邪の咳や気管支炎の症状をやわらげる

3.腹痛、筋肉痛、頭痛、歯痛をやわらげる

◎肌への働き

1.血行をよくし、顔色を明るくする

使い方:局所的なマッサージに。少量の使用を心がける

★使用上の注意

1.刺激が強いので使用には十分注意

2.広範囲のマッサージに使うことは避ける