アロマテラピー図鑑

オイルとハーブの基本がすべてわかる!エッセンシャルオイル106種、ベースオイル25種、ブレンドレシピ、アロマテラピーの基礎

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タイム・リナロール

○タイム・リナロール(Thyme linalol)

 トロイアヘレネーが流した涙から生まれたという神話を持つハーブの精油です。

 タイムという言葉はギリシャ語で「香らせる」という意味の「チュモス」からきています。その名のとおり、古くからお香や香水のもととして使われてきました。

 また、古代エジプト人はこの植物の強力な腐敗防止効果に着目し、ミイラの防腐保存に用いています。殺菌作用も強く、中世のヨーロッパにおいてすでに感染症予防に使われていたという記録があります。

 タイムには同じ学名でも生育状態によってさまざまな種類があり、その中のリナロール種は比較的はたらきが穏やかだといわれています。

学 名:Thymus vulgaris

科 名:シソ科

主な産地:フランス、イギリス、アメリカ

採油方法:全草の水蒸気蒸留法

揮発度:トップ~ミドルノー

香りの強さ:強

作 用:去痰、駆中、駆風、血圧上昇、抗毒、殺菌、殺虫、食欲増進、鎮咳、鎮痙、通経、瘢痕形成、腐敗防止

主な成分:モノテルペンアルコール類のリナロール、モノテルペン炭化水素類のパラシメン、αピネン、セスキテルペン炭化水素類のβカリオフィレン、フェノール類のカルバクロール、フェノール類のチモール、テルピノレン

相性のいい精油カモミール、ティートリー、ニアウリ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ローズマリー

◎心への働き

1.不眠を改善させる

◎体への働き

1.関節の痛みをやわらげる

2.月経を正常化させる

◎肌への働き

1.むくみを取り、肌に明るさを取り戻す

使い方:シミを目立たなくするためのクリームとして使う

★使用上の注意

1.皮膚への刺激が強いので、使用量に注意する